メディチ家 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (1999年3月19日発売)
3.24
  • (5)
  • (18)
  • (39)
  • (9)
  • (1)
本棚登録 : 304
感想 : 24

2011/3/21 予約 3/29 借りる 4/13 結局読みきれず返却
面白そうだったが・・・。

放送大学 芸術史と芸術理論 8 イタリア・ルネサンス美術 で 講師がすすめた本

内容 :
出版社/著者からの内容紹介
勃興期の謎、富と栄光の黄金時代、そして君主・教皇への道――ルネサンスを演出した名族500年の興亡!

メディチ家の紋章の由来――メディチの紋章(金地に数個の赤い球を配する)の由来については、2つの説がある。
ひとつは、「メディチ」(Medici)の家名そのものが示すように、彼らの祖先は医師(単数medico/複数medici)ないし薬種商であり、赤い球は丸薬、あるいは吸い玉(血を吸いだすために用いる丸いガラス玉)を表しているという説である。
もうひとつは、メディチ家をフィレンツェ随一の大富豪にした当の職業、すなわち銀行業(両替商)にちなんで、貨幣、あるいは両替商の秤の分銅を表しているという説である。
家名の本来の意味を考えれば、医師・薬種商の出身で、丸薬を意匠化したと見るのが自然であるが、
13世紀以降の医師・薬種商組合の史料にメディチの一族が登録していた形跡はない。
しかし、一方、貨幣ないし秤の分銅を意匠化したと考えることは、銀行組合(両替商組合)の紋章と比較すると疑問が生ずる。
なぜなら、銀行組合の小円板のモティーフは明らかに貨幣を意匠化したものだが、
そこでは小円板はコイン状の平板な形状を示しているのにたいし、
メディチの紋章では、当初からヴォリユームゆたかな半球状の球(パツラ)が並べられているからだ。
――本書より

著者 : 森田 義之
1948年神奈川県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。
ヴェネツィア大学講師などを経て、愛知県立芸術大学教授。イタリア美術史・都市史専攻。
著書に「メディチ家」など。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史:世界
感想投稿日 : 2019年1月12日
本棚登録日 : 2019年1月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする