白檀の刑 (上) (中公文庫 モ 9-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (2010年9月22日発売)
3.95
  • (10)
  • (18)
  • (7)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 234
感想 : 22

詳細は、こちらをご覧ください。
『あとりえ「パ・そ・ぼ」の本棚とノート』 → http://pasobo2010.blog.fc2.com/blog-entry-1552.html

2012年ノーベル文学賞は、中国の莫言氏。
以前読んだ 「 転生夢現」も すごく面白かった!
・ 『転生夢現』 上 2008/5/23 読了
・ 『転生夢現』 下 2008/8/05 読了

この本も、パワフルで日本や西欧とは全く違う中国の民衆の生き様が、飾り気なく語られている。
登場人物は、ふつうの庶民のようで実は、とてつもない個性的な人々。
飾らぬ語り口が、読み手をグイグイ惹きつける。
わかり易い文章には、生活臭がプンプン。 
普通ならうんざりしてきそうな話が、構成の巧さ、思想やらで品格さえ感じる。

2012/10/11 予約  11/27 借りる。11/28 読み始める。

内容と著者は

内容 :
清朝末期の山東省。鉄道を建設しようとしていたドイツ人技師に妻を陵辱されそうになった孫丙は、技師を殺害。
報復のためドイツ提督は中国人を大量虐殺。その背後には袁世凱がいた…。
第1回鼎鈞文学賞受賞作品。

著者 : 莫言
1955年中国山東省生まれ。76年に人民解放軍に入隊。
85年「透明な赤蕪」でデビュー。「白檀の刑」で第1回鼎鈞文学賞を受賞。
著書に「赤いコーリャン」など。
2012年ノーベル文学賞受賞

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ◆小説:海外
感想投稿日 : 2019年1月12日
本棚登録日 : 2019年1月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする