杉作J太郎さんのコラムの拡大版で映画『チョコレートデリンジャー』特集で、杉作さんの私生活の人生のままならなさを垣間見る。それに反してかどうか分からないけど大変な覚悟を背負ってながらも映画は楽しそうで楽しみだ。
世良田波波さんの『ある浮遊』、お金を返すために慌てて雑誌を拾って売ってお金を作る場面に意地と健気さを感じてとてもよかった。フィクションとエッセイの中間みたいな表現もすごくいい。
堀道広さんの『おれは短大出』、童貞のかっこ悪さが最大限発揮されていてとても面白い。完全に一人芝居なので誰にも迷惑をかけてないし恥じもかいてないところも童貞らしい。
一番びっくりしたのは山崎春美さんのコラムで、芸術家の木口統之さんが亡くなっていたのを知ったことだ。一ヶ月前に亡くなっていた。安野太郎さんのゾンビオペラの企画でチラシを担当させていただいた際にお会いして、一度会ったきりなのだがとても印象に残る人だった。その後木口さんは新潟の上越の芸術祭に参加されていたのだがうちから遠くて行かず、ゾンビオペラも上京日程とずれていて見られなかった。足を運ぶべきであったと後悔しても遅い。また、すっかりパソコンやネットの時間が減って、情弱であることを痛感する。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
自著と寄稿本、雑誌
- 感想投稿日 : 2017年4月22日
- 読了日 : 2017年4月18日
- 本棚登録日 : 2017年4月22日
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