我が国からとかく手本と見られがちなドイツに40年以上在住する著者がかの国に見る危うい実態。
意外と観念や理想論に流されるドイツでの反原発、再生エネルギー推進、移民受入れ、ロシアへのエネルギー依存の流れがウクライナ戦争ノ誘因となり、ドイツの社会や経済を混乱させつつある様子が、著者の理路整然とした語り口で明らかにされる。
信念もなく短絡的に半周遅れてドイツの後を追おうとしているかに見える我が国の将来は著者も大いに懸念するが、その鋭い切り口で我が国の現状もさらけ出してほしい。
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- 感想投稿日 : 2023年10月6日
- 読了日 : 2023年9月30日
- 本棚登録日 : 2022年12月9日
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