2006〜08年に「小説現代」に掲載された7短編の単行本化。
表題作の「めくるめく部屋」は、乱交サークルに集まった男女の本音トークが妙に現実感があって面白い。後段の隠れ真性Mを自覚した経験の告白が、他のグループの絡みの描写や会話と混然として続くのが手法として面白い。
ネットで知り合った奥手な奥さんをものにしようと足掻く青年の話、自称詩人が詩を見てあげると言って連れ出した経験豊富な少女に拒絶される話、妻がイケメンの甥に強引に犯されたことを悪びれずに聞かされた不細工夫の話、などちょっと変わったそしてちょっと哀しいセックスの話。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年9月19日
- 読了日 : 2016年9月19日
- 本棚登録日 : 2016年9月19日
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