空想ライトノベル読本 (空想科学文庫 24)

著者 :
  • KADOKAWA(メディアファクトリー) (2010年11月1日発売)
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本棚登録 : 63
感想 : 8
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 魔法・ロボット・時間・宇宙・異界。これら5分野(?)が発展・あるいは存在する可能性について、関連した世界観を持つ様々なライトノベル(以下、ラノベ)を引用しつつ(空想)科学的に考察する。私は物理学も天文学もかじってないから、妥当性は分からないけれど。
 主な感想は、「あぁ、こういう読み方もあるんだな」という驚きと、各ラノベの設定が「こういう読み方」に耐えうるほど緻密なことへの驚き。エンタメ性にとどまらないラノベの持つ魅力が垣間見られて、とても楽しかった。著者も重度の(と言っては失礼だが)ラノベ好きらしく、随分と熱く語ってくれるので、単純に読み物としても面白い。
 有名どころ以外のラノベも、そこそこの数が上がっている。本の性質上ジャンルに偏りはあるが、まだ見ぬ良作を探すための参考として読んでみても良いと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本の作家 は行
感想投稿日 : 2010年11月25日
読了日 : 2010年11月23日
本棚登録日 : 2010年11月25日

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