大学のカリキュラムの根本的考え方が比較出来て非常に興味深く、普段安易に書いている「PBL授業」などが既に多くの大学で実際に導入されていることなどを半ば恥ずかしい気持ちで読みました。東大と京大の教養教育に関する考え方の違いが、大学設置当初からの歴史的経緯に遠因があり、教養学部を置いている東大に比べ、学部別の色彩が強い京大、そしてカリキュラムをしっかり組み立てている東大に比べて、そこは柔軟に学生の自主性に委ねているという比較もなるほどと思いますが、私としては東大の方が方法論としては正しいように思います。早稲田の国際教養学部と慶応のSFCの比較が正にこの東大・京大の関係に似ているということ、慶応SFCのレベルの高さは京大と同じ理念から来ているところも意外感があり、面白いところです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
教育問題
- 感想投稿日 : 2013年8月26日
- 読了日 : 2010年7月3日
- 本棚登録日 : 2013年8月26日
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