ネットワークアライアンス戦略

  • 日経BP (2011年12月22日発売)
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感想 : 4
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アライアンスに携わる人のための教科書。昨今、国内外問わず企業間で様々な形での提携が生まれており、提携によって「経営資源の共有」だけでなく「新しい価値を生み出す」ことの重要性は高まってきている。との著者の主張に始まり、提携に関わる業務が体系化されている。

アライアンスの種類やフェーズ毎に必要な考え方やタスクの網羅と、主に法的なリスク等気をつけておきたいアライアンスの落とし穴が事例などと共に紹介されているため、担当者は是非デスクに常備しておきたい一冊。ただ、特に目新しい内容が書いてあるわけではないので、それ以上でも以下でも無い。

著者のセミナーにも参加したが、今後この領域で活躍できる人材は、特にクロスボーダーにおいて重要性が高まると著者は考えている。一方で、合致する人材は国内に不足しており育成環境も無いというのが現状の見方。特にアライアンス担当に必要な要件として本著にある契約事の法務的な専門性や調整力もさることながら、最も重要なのは「ビジネスモデル、事業戦略を描く力」と置いているため若手の育成難易度は高いとしている。

著者曰く「失敗プロジェクト」の経験が豊富な人材であるほどこの領域で活躍しているとかいないとか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経営戦略/事業開発
感想投稿日 : 2012年2月19日
読了日 : 2012年2月19日
本棚登録日 : 2012年2月19日

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