細い線が特徴のゆるーいコミックスの決定版に一瞬見えるのだけれど、あどけなく短い高校生活の青春っぷりをのほほんな男子高校生の目線を通して描いた漫画。
「すいへーりーべーぼくのふね
すいへーりーべーぼくのふね
すいへーりーべーぼくのふ(熱唱)♪」
「うるせえよ」
最初はそのシンプルだけど柔らかく暖かみのある絵の雰囲気に心惹かれ、読んでみると意外にも双子でヤンチャな弟がメガネの友達を困らせたり、真面目なシーンに一転し名台詞が産まれたりと、おっ期待できる!と思わせてくれる。
そんな、待望の、っという決まり文句が誇張なく当てはまる12巻では、幼馴染としか思っていなかった女の子をミョーに意識してしまう真面目メガネの要くんの話に始まり、
(何をちょっとそういう雰囲気に…!雰囲気に流されてんだ!あいつは…昨日のことどう思ってんのかな…明日どういう顔して…………)
他にも、好きな男の子の運動会での写真を買いたいけれどモジモジしちゃう女の子たちと、それを助けるしっかり者の双子の兄・悠太
「ほしい写真ってどれ?」
「ああの56番…」
(やっぱりっていうかなんていうか
まぁだいたい予想はしてましたが)
「あっあの空がねっ空がきれいに写ってるからねっ」
と、別のお困り女子を無言の視線でからかう弟・祐希
「さーて♪オレは73番買おっかなー」
ぱああん!!(要にしばかれる音)
「いったーなんではたかれるのオレ」
「お前これ以上ネチネチしたことしたらマジで男下げるからな?」
という二局に別れる対応の違いに笑う場面もあれば、高校一年生の新聞部の新キャラが登場し、いつも子供に見えた筈の主人公達がちょっと年上らしさを出すシーンもあり、
「修学旅行に体育祭 文化祭なんかまだ3回もできるのかあ いいなあ!1年生はまだまだこれから楽しみがいっぱいだ!」
もう盛り沢山でファンには堪らない一品。
といっても『君と僕』はどの巻でも笑いありシリアスあり、更にはみんな恋愛にウブでドキマギしっぱなし!そうゆう彼らの生活を覗いていると若いっていいなーと顔がほころんでしまう。次巻も期待してます。
- 感想投稿日 : 2012年12月7日
- 読了日 : 2012年12月7日
- 本棚登録日 : 2012年12月7日
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