仮説思考―BCG流 問題発見・解決の発想法 内田和成の思考

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  • 東洋経済新報社 (2006年3月31日発売)
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勉強になりました。

■ 私なりの要旨
・網羅思考(情報を全部集めて判断する)は時間がかかる。仮説を先に立ててその仮説に基づき検証を進めていく仮説思考だと早く物事を進めることができる。仮説は課題発見と解決に役に立つ。ち

・仮説は間違っていても良い。その時に正しき仮説や事実に基づく方向に修正すれば良い。間違い(失敗)をして「何で間違っていたのか?」と自問することにより仮説構築力がつくし、仮に間違っていたとしても大きなものでも2週間くらいで間違いに気づくのでリカバリーが効く。

・仮説を立てたら検証(正しいか確かめること)が何よりも重要。確かめるための手段として①本リリースして市場に問う、②テストマーケをする、③ディスカッションをする、④データ分析を行う、などがある。検証できる地盤づくりが大事だと思った。システムで言うと効果測定できるようGAを埋めておく、何かの操作をするとフラグとしてDBに保存する、など。

■ ポイント
仮説は何か?その検証はできるか?検証結果はどうか?の問いが重要だと思いました。

■ その他私なりの解釈メモ
・良い仮説は①因数分解して具体的要素が多い、②改善行動に移せるレベルのもの、が良い仮説である。

・仮説の立て方例。①閃き、②分析結果から、③ユーザーインタビュー、④反対側の立場で見る、⑤両極端で見る、⑥前提を取っ払う、など。

・物事は全体像を捉えることが大事。そこにも仮説を使う。空パックというパワポなどのテンプレート集を使うと考えるべきポイントがわかるし、その時点で分かっていること、分かっていないことがハッキリするのでコミュニケーションや進行に役に立つ。

・so what?(だから何?)の問いと、なぜ?の問いを繰り返して仮説やインタビュー、思考などを掘り下げていくとより解像度が上がり良い仮説ができあがる

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感想投稿日 : 2023年12月6日
読了日 : 2023年12月6日
本棚登録日 : 2023年11月29日

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