図解 北欧神話 (F-Files No.010)

著者 :
  • 新紀元社 (2007年6月26日発売)
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3

北欧神話と、北欧文化を丁寧に解説した本

目次
<blockquote>
■第1章 北欧神話の世界観
No.001 北欧神話の定義
No.004 北欧神話あらすじ1 世界の創造
No.005 北欧神話あらすじ2 ヴァン戦争とアースガルズの城壁
No.006 北欧神話あらすじ3 オーディンの旅
No.007 北欧神話あらすじ4 バルドルの死とロキの捕縛
No.008 北欧神話あらすじ5 ラグナロクと世界の再生
No.010 アースガルズ
No.012 ニヴルヘイムとニヴルヘル
No.013 ムスペッルスヘイム
No.015 ユグドラシル
ほか

■第2章 北欧神話の登場人物
No.016 アース神族
No.017 オーディン
No.021 ベルセルク
No.022 ヴァルキュリャ
No.023 トール
No.033 フリッグ
No.037 ノルン
No.042 フレイ
No.057 ロキ
No.058 フェンリル
No.059 ヨルムンガンド
No.069 シグルズ
No.070 ファヴニール
No.071 ブリュンヒルド
ほか

■第3章 不思議な道具と動物たち
No.073 ルーン文字
No.074 セイズ呪術と呪歌ガルドル
No.075 ミーミルの首
No.079 スレイプニル
No.082 アンドヴァリの黄金
No.086 ブリージンガ・メン
No.088 レーヴァティン
No.092 ダーインスレイブ
No.093 テュルフィング
ほか

■第4章 北欧雑学
No.095 北欧の住居
No.096 北欧の服装
No.099 北欧の船
No.102 和解と復讐と告訴
No.103 血誓兄弟の儀式
No.104 婚約の儀式と婚礼の宴
No.107 北欧神話を伝える主な資料1
No.110 スノッリ・ストルルソン
ほか</blockquote>
北欧神話もまた、アニメ・ゲームの、特にRPGなどの武器名や、キャラクター名等によく使われる神話だったりします。ストーリーは自分も馴染みがなく、通して読んで初めて知ったことが多かったように思います。

さらに、知らない登場人物も多いんですよね……神話に多いことですが、血縁がしつこいくらい長かったり、子どもが沢山いたり、正直良くわからなくなるんだけど、ストーリー構成を口承で行う為に作るから、使いやすい登場人物に偏るんでしょうね……よく覚えられるもんだ。似たようなの多いし。

さて、この本の一番の特徴はコト、モノ、ヒト(キャラ)について詳しく述べていて、ストーリーに関してはざっくりとしか語ってないのですが、第四章だけは、神話が信じられた時代の北欧文化について、そういった周縁の知識まで載せている点が特に自分はすごいと思うのです。

こういう本はタイトルがそうであるように、神話について、あとプラスアルファでよく言われてる雑学が中心なのですが、リアルの文化論にぶつかるとは思ってなかったです。
そして、その文化論が世界観に深みをもたらしてくれるのも驚きました。単に偶然出来たのではなく、神話のエピソードって、やっぱり実際に在ったことがモチーフになってるんですよね。
なかなか、興味深い本でした。



読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年5月1日
読了日 : 2011年3月28日
本棚登録日 : 2019年5月1日

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