逃げるは恥だが役に立つ(8) (KC KISS)

著者 :
  • 講談社 (2016年10月13日発売)
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感想 : 46
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みくりの青空市のエピソードは仕事と賃金の在り方について考えさせられた。自分の労働をお金に換算して考えることは大事だね。そして、その労働をしっかりと評価して、信頼の架け橋になるのがお金なんだと。お金が発生することでお互いに仕事としての責任感も生まれるわけで。こういう意識を見習っていきたい。

風見と百合の物語もよかった。百合への言葉の真意。
「他人のお手本になんかならなくてもいいって思ったんですよ だめだったり恥ずかしいことしちゃっても 他人にあきれられてもいいじゃないですか 自分の人生なんだから 僕は百合さんの恥ずかしい顔好きですよ 自分のことを好きな自分でいてください」
百合の返事にもあったけど、正直で誠実でやさしい言葉で好き。こんな言葉をかけられる人になりたいね。
その後の「あなたは男というものを甘く見すぎですよ」も痺れる一言だよね。二人の恋はどうなってしまうのか。

そして、平匡がみくりの小賢しい呪いを解いた場面に胸を打たれた。
「楽しく暮らす工夫をするところと打てば響く頭の良さかな そういうところすごいって思います」
「えー 小賢しいとか思いません?」
「小賢しい?それって相手を馬鹿にする言葉ですよね 僕はみくりさんを馬鹿にしたことはないです」
相手を尊重するってこういうことなんだと。平匡も誠実で素敵だった。この言葉だけでも、ここまで読んできてよかったなと思わせてくれる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2020年4月9日
読了日 : 2020年4月9日
本棚登録日 : 2020年4月9日

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