進撃の巨人(17) (講談社コミックス)

著者 :
  • 講談社 (2015年8月7日発売)
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真の王・レイス家が継承する巨人の力は、グリシャによりエレンに渡った。ヒストリアが自分の道を選んだことで、ロッド・レイスは怒りのままに最大級の巨人へと変身を遂げる。オルブド区へと突き進む巨人を食い止めることはできるのか?!

ロッド・レイスの巨人が現れて崩落した洞窟から、硬質化の力を使って味方を守ることに成功したエレン。ヨロイの瓶をきっかけにウォール・マリアの穴を塞ぐ手立てを得ることはできた。しかし、まずはロッド・レイスを止めなければならない!巨大すぎる上に、熱によって近づくことも不可能。そんな化け物をオルブド区外壁で食い止める決死の作戦が始まる!

「民衆とは…名ばかりの王になびくほど純朴なのでしょうか?」
父を倒し、民衆の上に立つ覚悟を決めたヒストリア。彼女が秘めた決意は自立のその先まで見据えていて、まさに王の器を感じる。エレンが切り開いた進撃の道を、デカすぎる親子喧嘩に決着をつけるため、ヒストリアは自ら前線で戦い抜く。

ケニーの過去回想も切なかった。ウーリの力になる流れにはこっちが度肝を抜かれた(笑) アイデアセンスがザックレー。リヴァイの面倒を見るようになった中で、
「こいつを見殺しにできるほど人を捨ててねぇが 親に代われるほどできた人間じゃねぇ」
そう思いながら、生きる術を教えるところには人間味を感じた。生きるには、ケニーの言う「力」も、ウーリの言う「愛」もどちらも必要なんだよね。その真実を確かめるために、暴力によって巨人の能力を得ようとしたという行動が悲しい。
「みんな何かに酔っ払ってねぇとやってらんなかったんだな…みんな…何かの奴隷だった…」

硬質化能力と、巨人化できる瓶の液体。それを持つことで、シガンシナ区への作戦は間近に迫る。そんな中で、エレンの記憶にとある人物の顔が浮かんで──。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2023年6月27日
読了日 : 2023年6月27日
本棚登録日 : 2023年6月27日

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