バカで自分勝手な大人たちもいるけれど、それを取り締まる大人たちもちゃんといる。関節痛でも腰痛でも痔でも、痛い辛いを顔に出さずに頑張っている警察官たちの日常コメディ。
「同期の桜」編が藤の物語だとすれば、今回からの「奥岡島事件の恩賞」編は源に大きく関わる物語。謎の男・前村の訪問を機に、約20年前に発生した岡島県警史上最も大量の覚せい剤を差し押さえた奥岡島事件の真相へと迫っていく。新任だった鬼瓦教官や、まだ刑事だった源の父が密売グループを追い詰める。ラストの引きがよかった!笑いも交えながら緊張感たっぷりに描く会話が素晴らしい。
前回を読んだ限りだと、源の父が駐在になったのはマコのことがあってだったのかと考えてた。でも、それだけの理由でもなさそうだよね。誠二という名前を付けている以上、母は息子へ思い入れがあったはずなのに、どうして兄へ預けて再婚したのか。父は誠二のことをどう思って育ててきたのか。猿渡署長の当時の立ち位置とは(潜入してた?)。情報源の女性とは。事件にも源家にも謎が多くて、次を読むのがとても楽しみ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
漫画
- 感想投稿日 : 2020年11月15日
- 読了日 : 2020年11月15日
- 本棚登録日 : 2020年11月15日
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