小鳥遊ひよのさんの感想・レビュー

ジョジョの奇妙な冒険 33 Part5 黄金の風 4 (集英社文庫(コミック版))

著者 : 荒木飛呂彦

• 集英社 (2005年5月18日発売)

「『ブッ殺す』と心の中で思ったならッ！その時スデに行動は終わっているんだッ！」
みんな大好きプロシュート兄貴が登場。フィレンツェ行き列車での激闘編！ペッシの覚醒も熱い。

ブチャラティとミスタ、プロシュートとペッシという兄貴と弟分のコンビ対決。ザ・グレイトフル・デッドはその姿も能力もおぞましい。こういう閉鎖空間で発動したら凶悪すぎる。そして、何よりも恐ろしいのはその覚悟！目的達成のために命を懸ける精神力。人間は老化するが、年を取れば成長するわけではない。危機と目的意識と信頼によって人は成長する。

プロシュートの行動で示した覚悟を見て、腹をくくるペッシ。目つきが変わる表現がカッコいい。その精神力に同じく覚悟を示したブチャラティ。三部の承太郎を思い出すよね。あくまで前に進むために動きを止めたブチャラティ。対して、自分の能力を完全に信じられず動揺し、兄貴を振り返ってしまったペッシ。精神力がもろに勝敗を決するところがスタンドバトルの面白いところ。

「アリーヴェデルチ！」
自分の弱さを振り切った者だけが勝利を掴めるのだ。

感想投稿日 : 2021年5月17日

読了日 : 2021年5月17日

本棚登録日 : 2021年5月17日