銀と金 8 (双葉文庫 ふ 15-8 名作シリーズ)

著者 :
  • 双葉社 (2006年3月1日発売)
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感想 : 6
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現民政党総裁・河野との300億円を賭けた裏競馬!JSAへの絶大な権力を使い、徹底的に勝ちにくる河野。アウェーの戦場で銀二が張り巡らせた戦略と心理戦が面白かった。悪党なのにというべきか、悪党だからこそというべきか、人心の掌握が巧みな銀二のすごさ。疎外されている者たちへの共感で自己肯定感を与えたり、実力がある者に対して無理強いをしないことでポテンシャルを発揮させたり、まさに絶妙。

「一流一流というが心が通って初めて一流 本意ではない勝負を強いられている彼等は今 役割として馬上にいるだけでもともと意気込みに欠けている 抜け殻です これが権力という刃の限界 権力でコマはそろえられても その人間の心…気迫までは買えぬものですよ」
この銀二の言葉が好き。まさにこれがあるからこそ、銀二は強いんだなと。悪党だけど魅せられるものがある。悪に生きるか、悪に生かされてるか。それで大きく変わるのだと。

続きも読みたかったけど、森田がいなくなってさすがにここら辺が落としどころなのかもしれないね。金や欲は人を裸にする。その時にどう生きるのか問われているような作品だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 漫画
感想投稿日 : 2019年10月19日
読了日 : 2018年4月30日
本棚登録日 : 2020年9月25日

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