あとがきでぼろぼろ泣いていた。LGBT(いまはSOGIという方が適切だろうか)についての本はもういくつか読んでいるけれど、毎度当事者の苦しみは察するにあまりあると思う。その苦痛のかなりの部分を社会が作っている。人権、というのもまだ不足のある、生命を揺るがす問題。
この本では社会的な機運がどれほど醸成されても司法申し立てはことごとく却下となってことがわかる。立法は重要で、成立した特例法だって俯瞰的には問題深かったと思う(既存の制度をあくまで補完する意図ありありだったのだから)。
でも望ましい方向に向けて少しずつ変えてゆくことが、結局は唯一の解なのだろう。その過程でこぼれおちていったもの、間に合わなかったもの、救われなかったものについて思うと、あまりに悲しい。
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- 感想投稿日 : 2018年10月24日
- 読了日 : 2018年10月24日
- 本棚登録日 : 2018年10月24日
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