原題は英語で「震蘯」を意味するらしい。激しいタックルによる脳震盪と引退アメフト選手の認知症、うつ、自殺との因果関係を追求する医師の実話。冒頭は単純な告発モノの映画、勧善懲悪的にNFLの隠蔽体質を暴いて終了かと思っていたら、人気スポーツゆえの許された危険の法理的な許容論、インフォームドコンセント的な自己責任論まで交わされるようになり、この問題解決の難しさがしのばれた。人種差別問題などにも言及しつつ始まった映画本編だったが、一方的な視点に偏らず丁寧に作られた良作だったと思う。☆3.5
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会派
- 感想投稿日 : 2017年10月6日
- 読了日 : 2017年10月6日
- 本棚登録日 : 2017年7月24日
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