護身の科学

著者 :
  • 日経BP (2005年5月19日発売)
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感想 : 2
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妄想癖がある。
ゴルゴ13よろしく危機の匂いに敏感であろうとする。
実は自己防衛意識なのですが、「護身の科学」のまえがき読んで、
街で降り掛かるかも知れない「見知らぬ相手からの暴力」の防ぎ方に興味を魅かれました。

結論。具体的な防衛策にはならないが、心構えの役には立つと思う。

著者は、元傭兵で現在暴力分析コンサルタントの毛利元貞さん。
「職場」「家族」「学校」「マスコミと殺人者心理」における暴力について、
場面を設定し、あなたなら次のどれを選択・実行するか?
と問い掛け、解説していく。

●切迫した危険には野生動物本来の「直感」を信じ、「常識」を捨てろ。
●「生存」と「承認」の欲求が満たされないストレスが限界に達したとき、
 人は「暴力」で自分の存在を他人に認めさせようとする。
●履歴書を感じろ。(「職場で起る暴力」より)
●生活環境、精神がどうであれ、加害者は「本人の選択・決定」で殺傷行為をする。
●(頭の中の自分も含めた)誰かの命令/仲間もやっているから/
(テロリストという名による)相手の非人格化など、
「条件付け」で正当性を持てば、人は誰でも人を殺せる。
●自己中心的な子供の癇癪は見逃さず、社会的ルールと道徳観念を教えるべき。
●心の中にある暴力の芽を見極め、歪んだ信念や感情を優しく解きほぐし、
追詰めることなく抑制していくことが暴力への最大の解決策。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 雑学
感想投稿日 : 2013年11月16日
読了日 : 2013年11月16日
本棚登録日 : 2013年11月16日

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