淀川長治のシネマトーク

著者 :
  • マガジンハウス (1999年8月1日発売)
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本棚登録 : 43
感想 : 4
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こんなに映画が好きな人。
こんなに映画に全てを捧げた人。
映画の聖人が雑誌ananで若い女性に薦めた当時('89~’99)の新作196本。

愛嬌たっぷりに喋る、映画が好きで好きで堪らないおじいちゃん。
サービス精神旺盛で聴く者を楽しませる話芸に昇華した
淀川長治トークがたっぷり楽しめます。

けどp.336の写真はなぁ…。写したるなよ…。
ホテル暮らしをしていた淀川さん。
資料でごった返したホテルの部屋に佇む淀川さんのフォト。
ポッケに手を突っ込み、見た事ないような険しい表情してます。

唯一のプライベートシーン。てか、心の内面みたいなもんですよ。
抉り出したるなや、と思いましたね。

その他の写真では、各国の映画関係者と映る淀川さんの幸せそうな表情。
本当サービス精神旺盛な方です。勉強になります。
映画に全てを捧げたある意味壮絶な人生に畏れを抱きます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2013年11月16日
読了日 : 2013年11月16日
本棚登録日 : 2013年11月16日

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