SPY×FAMILY 3 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社 (2020年1月4日発売)
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本棚登録 : 6522
感想 : 121
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ジャンプコミックスには、伝統的に扉表紙裏に作者のメッセージを書くという欄がある。これはたいていはAmazon紹介にも載っていない、手に取った者だけが読める「秘密の暗号(別名おまけ)」である。それを特別にお見せしよう(一巻目だけ)。此処に、なんと「2020年このマンガがすごい!オトコ編第1位」を獲得したこの作品のエッセンスが隠れているからである。

映画やアニメの「正体を隠してる」系のお話が好きです。バレそうなヒヤヒヤ感や、本心を打ち明けたいのにできないもどかしさ。本作品にはそんなもの微塵もございませんが、楽しんで頂けたら幸いです。

微塵どころか満載である。大嘘つきだけど、可愛い登場人物たちが活躍する徹底エンタメである。オトコはこのぐらい振り切らないと、彼らのように偽装結婚にも踏み切る勇気が持てないのが、昨今なんでしょう。

綾瀬はるか主演「奥様は、取り扱い注意」や深田恭子主演「ルパンの娘」の話を足して2で割ったような話になっている。よっておそらくテレビドラマと相性が良いと私は推察する。ではヒロインはどうするか?実は桜井日奈子をお薦めする。えっ?あの大根を?という勿れ!(いや、失礼。個人的な主観です)彼女は実は現在格闘術特訓中なのだ。いつもはおっとり天然だけど、「殺人技術」だけは超一流というこの役柄に合っている。となると、夫は横浜流星か。凡ゆることに超一流のスパイという設定も、彼ならば器用にこなすだろう(視聴率も連れてくる)。問題なのは、現在の子役陣の中に、読心超能力を持つ(全ての人間関係を把握しているホントの主役の)7歳の女の子をできる子が見当たらないことである。この子が見つかれば、直ぐにでもドラマができる。

現在3巻まで出ている。何巻まで、この設定を面白いまま引きずっていけるか、見ものだ(我ながら斜め上から観た意地悪な読者だなぁ)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行 フィクション
感想投稿日 : 2020年1月20日
読了日 : 2020年1月20日
本棚登録日 : 2020年1月20日

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