10人兄弟貧乏アイドル☆ 私、イケナイ少女だったんでしょうか?

著者 :
  • ポプラ社 (2009年5月1日発売)
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感想 : 10
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種子島出身の貧乏アイドルとして有名な上原美優の本である。10人兄弟の末っ子として生まれた上原美優が、これまでの人生を包み隠さず赤裸々に告白している。この本を読んで、予想外に感動した部分は多かった。特に、お母さんとの仲が悪くなり、中学卒業までの約2年間、まともに口をきいていなかった頃の話である。上原美優は中学卒業後の進路について親とは一切相談もせず、一人で鹿児島の高校に行く決意をしたのである。鹿児島に行くために、家族の誰にも気づかれることなく家を出て一人船に乗り込もうとしたその時、お母さんが港の展望台で大きく手を振っていたのである。そして、船に戻り自分のカバンの中を見てみると、茶色の封筒が入っており、中を見ると1万円が3枚も入っていたのである。非常に貧しい家庭で、当時のお母さんの芋掘りのバイト代が月3万円だったことを考えると、涙が出てくる話しである。上原美優は、自殺未遂をしたり、それ以外にも波乱万丈な人生を歩んでいる。この本を読んだからというのもあるが、個人的に上原美優には好感が持てるし、これからもぜひ頑張ってもらいたいと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 芸能・スポーツ
感想投稿日 : 2012年1月27日
読了日 : 2009年6月30日
本棚登録日 : 2012年1月27日

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