サクサク読み進められた。ただ、虐待を巡る事実を生々しく取材を通して描いているのでぐっと苦しくなってしまう方はいるかもしれない。
面白いなぁと感じたのは加害者(虐待した本人)から焦点を当てていくこと。筆者が加害者の裁判から児童虐待について触れていくのが興味深い。(被害者主体の話は1番最後に少しある程度だ)
取材を進めていく様が、私の偏った知識や経験からするとパズルのピースをはめて行くような感覚を覚えた。私や周囲の友人たちは圧倒的に被害者で助けられることなく大人になった。
その視点からだと大人に対する憎しみばかりが先走りがちだ。それを最後に持ってきたことで私は冷静に読み進めることが出来た。
生々しい。
保育所も、学校も、福祉現場も苦労がありそれぞれが助けてくれと思っている。いつ自分(たち)が当事者になるかわからない恐怖と、法や体制がしっかりしてない故自己保身するしかない現状。アメリカの「いい親になる努力をしないと子供と暮らせない」状況を作るのは今の日本でとても大事だと思う。外国の児童虐待の法律についても深めていきたい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
瑞希
- 感想投稿日 : 2019年10月27日
- 読了日 : 2019年10月27日
- 本棚登録日 : 2019年10月27日
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