「事務ミスをなめるな」と同じ著者による、「マニュアルをなめるな」。使いづらいマニュアル例と、改善方法を解説。
個人的にマニュアルが好きで、職場のマニュアルも自主的になおしてます。マニュアルあれば、教わる側は予習・復習できるし、教える側は強調したいところの説明と質問受付でOK。時間短縮と精度向上に役立つと思います。
本書は事例と見本がセットになってて分かりやすいです。特に巻末の練習問題は、マニュアルの書き直し(作業フロー起こし)や、軽減税率の早見表を作成するなど、ビフォーアフターの比較が面白いです。
↑の練習問題から分かるように、作業手順の改善にも言及しています。難しい作業を簡単にする方法、ミスを減らす工夫、図表の活用、用語の使い方決め方、読者として外国人子供お年寄りも考慮に入れるなど。職場のマニュアルを点検するのに役立ちました。
また、緊急時の対応マニュアル関連も参考になります。緊急時なんてそうそう起こらないので、読者にどんなふうに解釈されるか、何が起こるかは分からないわけで。
実例をひいたうえで改善方法が示されると納得です。
その他、参考になったところ
■断定する
×カーブに注意しろ
◯カーブは見送れ
■即興マニュアル作成法
・動画 …自分が作業しているところを動画で撮影する。
・用語集 …用語解説には、特有の社内方言、重要概念を含むことが多い。
・日誌 …仕事には年周期性があり、今の仕事は去年の今頃やっていた可能性が高い。
■工程は一本道
(順番を規定してあげる。二つ以上のことを頼むと抜け漏れしやすい。)
×作業A、B、Cは任意の順番でやってOK。すべて揃ったら→作業D
◯ 作業A→B→C→Dの順番で作業する
■工程の途中に検査項目
作業したかどうかの自己申告・チェックボックスより、結果確認の工程を入れる。
例 DBにデータを入力する→「xxx」を検索し、検索結果として表示されるか確認
- 感想投稿日 : 2019年10月12日
- 読了日 : 2019年10月12日
- 本棚登録日 : 2019年10月2日
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