山岸俊男『日本の「安心」はなぜ、消えたのか』(2008)が武士道や品格ブームを鋭く一刀両断したときに参照したのが本書。
現代の自由社会では個々が市場の倫理と統治の倫理を意識的に使い分ける必要がある。ただし同時に混在させてはいけない、と。
邦訳タイトルに「倫理」を二回も繰り返したせいで取っ付きにくい印象かもしれないが、対話形式で読みやすく、日本の市場化(あるいはその反対)を考えるに当たって示唆に富む一冊。
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- 感想投稿日 : 2012年3月5日
- 本棚登録日 : 2012年3月4日
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