あんなに面白いのにこれで終わりだなんて本当に残念すぎる。何年後でもいいからまたひょっこり映画化されることを期待。
約4年ぶりの新作発表と共に知らされたのはシリーズの完結だった。
作品としてはだらだら続けて飽きられるより少し惜しまれるくらいの方が価値があるとは思うけれど、ドラマが終わるときも残念でならなかったのに、これからは映画で楽しむことすらできないのかと思うとショックが大きかった。
ややあって気持ちも落ち着き、DVDで鑑賞。
最後とはいえ作中には堤監督らしい遊び心が満載で、画面の端から端まで気を抜くことができなかった。
まさかの山田ドッキリから始まり、村上商事という名の怪しい企業が登場し、あのイケメン俳優北村一輝がゲイだったり、ガッツ石まっ虫が海外にも生息していたりととにかく気になる要素が盛りだくさん。(石まっ虫以外の虫が分からなかったのが悔やまれる)
父と母の回想シーンでは色んな映画がパロディ化されてたり、なぜか突然テロップで「3Dメガネを着用してください」と表示されて驚いたり(3Dにはならない)、たびたび矢部のヅラが外れるのも笑わせてもらった。
山田と上田のテンポ良い会話も良かったし、最後のシーンで月光が流れる中、上田の脳裏に14年前の山田との出会いがフラッシュバックしたのも感動的だった。
まさに堤監督の言う「まさかの泣ける映画」として引き込まれていった。
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エンディングには色々な解釈があるようだけど、わたしの解釈はこれ。
洞窟で爆発が起きたとき、祭壇にあったあの仕掛けで脱出したものの1年ほど記憶喪失で行方不明になる。その間山田は死んだことにされるが、たまたま上田の霊媒師応募を見て研究室を訪れる。
そう思いながら見ると、余計にあのラストシーンが運命的なものに思えて感動できるので、違う見解の人は是非もう一度観てみて欲しい。
- 感想投稿日 : 2014年7月7日
- 読了日 : 2014年7月7日
- 本棚登録日 : 2014年7月7日
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