本屋で見かけて、買うのをかなり迷った本。作者の個性があまりにも強すぎて、自分の読み方が出来るかどうか踏ん切りがつきませんでした。しかし買って良かった。この人の作品も優しい気分になれますが、キャラクタータッチの絵柄とは裏腹にどうしようもない悲しい現実も突きつけられます。それとともに優しさをもらう感じです。表題作「しろいくも」と「骨董屋さくら堂」「おウチに帰ろう」「たまごの水」に惹かれます。「しろいくも」「たまごの水」はおじいさん、おばあさんの思い出を大切にしている人にはたまらなく切なく、ツボな話ではないかと思います。短編集ですが、コミックスを通しての作品の包み方、その始まりと終わりが一個の世界を作り上げている作品です。マンガですが、芸術です。
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カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2006年8月12日
- 本棚登録日 : 2006年8月12日
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