アート鑑賞、超入門! 7つの視点 (集英社新書)

著者 :
  • 集英社 (2015年1月16日発売)
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 アートとアート鑑賞は違う。アートを「見る」ことについて、7つのポイントを学ぶ。
 一つ目は「よく見る」こと。意外と作品をじっくりみていないもの。ディスクリプションを確りやってみる。言葉に出すことで、隅々まで意識が行き届く。2つ目は「私が見る」という主体的な目で作品を見ること。エア買い付けという、自分がアートを買うというつもりで見ると、価値がなければならないので価値を主体的に見出すという。3つ目は「感性で見る」。4つ目は「知性で見る」。感性的な目で、温かさや寂しさといった感覚を大切にすること。そして、なぜそうなのか?と問いかけ、深めることによって知性的な深みに近づくことができる。なぜ黒を使ったのか、といった疑問を作品から読み解くことで更に作品を深く理解することができる。5つ目は「知って見る、知らないで見る」。前提や作者などの情報を入れずにありのままを見ること、背景や歴史、描かれた際の作者の状況を知って見ること。この2つで感じ方は変わる。6つ目は、「肯定的に見る、否定的に見る」。作品を敢えて肯定的、否定的に見てみることで、クールな感性的な見方ができる。最後は「気付きから寄り添いへ」。作者の側に寄り添い、どんな気持ちで何を描いたのかを同じ目線で見ていることで、わかり会える時間がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アート
感想投稿日 : 2015年3月22日
読了日 : 2015年3月22日
本棚登録日 : 2015年3月22日

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