ふしぎの国のバード 5巻 (ハルタコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA (2018年10月15日発売)
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感想 : 27
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 イザベラ・バード(後にビショップへ改姓)の時代からかなり前に、解剖学すらあった筈の英国でも、治療用のコルセットや妖しい薬品など、如何はしい医療器具が満載なのであった。

 サンドウィッチ諸島へ行く女性探検家の人と、イザベラ・バードさんは、地図が読めるのであった。

 バードさんは何とか言ひながら、ちゃんとしたウエメセでインディジニアスパーソンのカルチャー(ハワイに馬が昔からゐたか問題は無視するとして)をガン見しつつ、「蛮習」を蔑視しもする。

 いろいろあったので、伊藤さんは何とか思ひとどまらせるやうに働くが。かう言ふので伊藤鶴吉さんが
「秋津島で異人のおばさんを死なすわけにはいかんのです」
へ、I・バードさんは西原理恵子先生張りに
「おばちゃん馬鹿だから聞く耳持たないの」
をやる。ただ、I・バードさんは土佐で鍛へられた丈夫な女性ではなく、神経症を病み、背骨の病気を患ひ、経験則で医療のなんかができる程度の虚弱体質も持つといふアレな方である。困ったものである。

読書状況:積読 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年3月5日
本棚登録日 : 2020年3月5日

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