CITY(3) (モーニング KC)

  • 講談社 (2017年9月22日発売)
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本棚登録 : 310
感想 : 6
5

ほんと、あらゐ先生は尊敬に値する漫画家だ、と私は思っているんだが、皆さんはどうお思いか?
笑いのクオリティが高いってのも、リスペクトしている理由ではあるんだが、そのクオリティとテンションの高さを維持している点こそが、最も凄いとこなんじゃないだろうか、あらゐ先生は
一発の重さ、急所を的確に狙ってくる正確さを地味に支えているのは、他の漫画家よりも豊富なスタミナだろう
『日常』(全10巻)で積んで来た努力は、決して無駄じゃなかった、それがこの『CITY』で証明されている、と言うより、力強く証明している
登場人物らが個性豊かな一方で、それが喧嘩せず、良さを打ち消し合ってしまうのではなく、絡み合う事でより魅力的にしているのは、ストーリーのテンポが軽快だからだ
ジャズを連想させるようなテンポは、読んでいて気持ちが良い
ヒロインらが可愛いってのも魅力の一つだろう・・・・・・私だけじゃないですよね、南雲さんらが可愛いって思ってるのは
まぁ、確かに南雲さんとは、恋人として付き合えない、と私も思う。男として、恋人に奢る事自体は気にしない。ただ、彼女の金のせびり方はメンタルを引っ掻いてきそうだ
友人としても微妙かな、とは思う。ただ、退屈はしないだろうな、とは思う
好きなままに生きている彼女との付き合いは、心に良い刺激を与えてくれそうだ
まぁ、ぶっちゃけ、外見の好みで言うなら、にーくらちゃんなんですけどねェ
おっと、嬉しさから仰け反っていた南雲さんがズッこけた。これは気分が良い
どの回も抱腹絶倒は必至で、あらゐ先生の才能に奥歯がガタガタとしちゃう。その中でも、私が一推ししたいのは、第31話「葛藤!にーくらvsにーくら」である。日常のあるあるを、こうもコミカルかつリアルに描ける漫画家は、そんなに多くない。ソロモン72柱の悪魔である、プルソンがいたのも、何気にツボ。彼らにはぜひ、再登場してほしい
この台詞を引用に選んだのは、どストレートだなあ、と呆れる以上に、感心してしまったので。こうも、自分勝手な発言が出来る強心臓は見習いたいもんだ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(講談社)
感想投稿日 : 2017年12月20日
読了日 : 2017年10月27日
本棚登録日 : 2017年9月22日

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