息子の嫁 (1) (少年チャンピオン・コミックス・タップ!)

著者 :
  • 秋田書店 (2014年7月8日発売)
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本棚登録 : 73
感想 : 7
5

忍先生の最新作
あらすじをざっくりと説明すると、女子生徒に人気の、イイ感じの枯れ感が出ている教師と、彼と喧嘩別れした末に亡くなった息子の奥さん(16歳)が何の因果か、なし崩し的に家族って形で同居を始める、そんな感じ
何か、こう書くと、ジャンルは何って感じだが、『ヤンデレ』がラブコメなら、こちらはホームコメディだろう
あくまで、私の感じている事だが、忍先生の漫画は、コミカルな部分とシリアスな部分の配合率が非常に優れている
笑える所はしっかり、全力で笑いを取りに来る反面、読み手にふざけず考えて欲しい所は堅苦しさは取り除きつつ、重くなり過ぎないように気を配り、真面目な部分を芯に残している
慣れさえすれば、逆に読みやすくなる、四コマとストーリー形式を混ぜている描き方も、それに一役かっているだろう
キャラも個性が強いも、どこか、普通にいそう、と感じる者も多い
主役の縁(ゆかり)と、桃ちゃんの、年齢差ゆえに遠慮はあるが、壁を作らないようにしようって意図を感じる会話がこれまた
あくまで、これは私が感じたものだが、この『息子の嫁』のテーマは“家族の再生”ではなかろうか?
ジャンルこそ微妙に違うも、私はクール教信者先生と、手四つで互角に渡り合える限られた漫画家だ、と思っている、忍先生について
もし、友人だったなら、自分の中で答えを出せないタイプの相談事を持ちかけているだろう。きっと、相槌を打つだけ、でも、本気で解決策を一緒に、真剣に考えてくれそう
この作品は、『ヤンデレ』とは逆で、アニメじゃなくて、実写化して欲しいトコ
個人的に好きなキャラは九十九姫希さん、ガッツガツ下ネタをブッこんでくるが、品性は下劣じゃないトコが好きだ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(秋田書店)
感想投稿日 : 2014年8月7日
読了日 : 2014年7月9日
本棚登録日 : 2014年7月8日

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