実は私は (5) (少年チャンピオン・コミックス)

著者 :
  • 秋田書店 (2014年2月7日発売)
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本棚登録 : 183
感想 : 4
5

ついに、前作『さくらDISCORD』と巻数が並んだ
こう言う時、ホント、一ファンとしては嬉しくなるっつーよりかは、ホッとする
前作も青春ドラマ全開で好きだったが、基本はコメディだが恋愛面が前に押し出されている、こちらの『実は私は』の方が、今の私は好き
登場するヒロインがどの子も、今までになかったほど、個性的なトコが可愛いのが『実は私は』の魅力ではある
だが、私が他の読み手にこの少年漫画を紹介する機会に恵まれたのなら、その点も当然ながら推すが、真っ先に、主人公である朝陽が考えが筒抜け過ぎである反面、時に見せる男らしさ、ここを『実は私は』の注目したい点にしたい
増田先生は、ホント、見事に高校生独特の心情を色鮮やかに描く
コメディなんだけど、始終、面白おかしい訳じゃなくて、時々、男女間のシリアスな雰囲気を醸して、高校生の日常感を際立たせている
また、その緊迫感で直に笑いを取りに来たり、笑えるシーンに深みも与えているのも素晴らしい
もちろん、私は朝陽→葉子を応援しているが、良くも悪くも素直な朝陽に惹かれている他のヒロインも応援したくなってしまう。特に、この5巻の表紙を獲得した、本来なら、すんなり、彼の隣を確保できていたかもしれない幼馴染ポジションのみかん。この巻を読んだ後、1~4巻を読むと、「どんだけ、素直になるのが下手なんだ、この娘!!?」、「好意隠しにも程があるだろ」、「ゲスい行為で、自分のキモチを誤魔化そうなんて可愛いトコもあるなぁ」と思え、苦(ニマニマ)笑いを浮かべられる事、間違いない
ただ、リアルに応援したくなるのは、年齢的にそろそろ追い詰められている明里先生。祖母である茜が外道なのも男日照りが長引く要因の一つだろうが、やはり、つい出してしまう地が・・・・・・マズいんだろうな。本当に、悪魔の力を受け継いでないのか、って思うくらいに、恐ろしいもんなぁ
増田先生、朝陽と葉子の仲を進展させるのは勿論なんですけど、明里先生に、もうこの際、純粋な人間じゃなくてもイイんで、ちょっと性癖に難があってもイイですから、好青年とお近づきにさせてあげてください

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(秋田書店)
感想投稿日 : 2014年3月3日
読了日 : 2014年2月18日
本棚登録日 : 2014年2月8日

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