小林さんちのメイドラゴン(2) (アクションコミックス(月刊アクション))

  • 双葉社 (2015年2月10日発売)
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本棚登録 : 474
感想 : 11
5

待望の二巻
他の青年漫画と比べてしまうと、薄い感じもするが、内容は分厚い
あえて、もう一度、声を大にして言うが、この『小林さんちのメイドラゴン』は私の中で殿堂入り作品である
何故か? トールさんはメイドだし、可愛いし、おっぱいは大きいし、ちょっとおバカだし、しかもさぁ、ドラゴンなんですよ!! こんだけ、好みをピンポイントで刺激される作品が殿堂入りにならない訳がない
今イチ、注目を集めていないのが悔しい一方で、私らだけが判っているんだな、と言う漫画読み独特の満足感も与えてくれる
トールさんに負けないくらい、人間の世界に馴染みつつあるカンナちゃんや、ルコアさん、ファフニールさんの個性もまた強く、親近感もますます湧いてきた
ファンタジー系のコメディ感こそ色濃いのだが、最強の一角たるドラゴンの目線で脆弱な人間を上から見ているからこそ、読み手一人ひとりが抱える、今現在の問題に解決の糸口を与えてくれている気がする。自覚がないだけで、この作品の好さが心に響いている私も、いつのまにか負っていた傷を、この作品っつーか、トールさんに癒してもらっているに違いない(笑)
ドラゴン達を、自分達とは思考や寿命云々の前に、生物としての存在感が絶望的に異なる、と理解している上で、まるで抵抗なく、気持ちのいい友人かつ家族の一員として受け入れる、心の強さをすんなりと奮っている小林さんや滝谷さんは、実に人間らしい
トールさんとカンナちゃんは小林さんちに、ファフニールさんも滝谷さんと同居を始めた。さて、残るルコアさんは、どんな人物と暮らし始めるんだろうか? それとも、まだ、クール教信者先生が私らを焦らしているだけで、実は既に人間の家に転がり込んでいるのか?
トールさんと家族の問題が一つ片付いた事で生じる変化も含め、その点も楽しみになる、次巻の。やや、腐完全寄りな私としては、滝谷さんとファフニールさんの日常を、ちょっとシリアス気味ながらも、面白可笑しく、ラストでファフニールさんが自然な柔らかい笑顔を浮かべる感じで描いて欲しいな、と期待してたり
滝ファフ(リバも可)派な私としては、一推しはやはり、第15話の『トールと家探し』だが、カンナちゃんが学校に通いだす第13話『カンナと学校』や、トールさんの親父さんに小林さんが啖呵を切る第20話『トールと父親』も捨てがたい。ま、ぶっちゃけ、この『小林さんちのメイドラゴン』にゃ、面白くない話は一つとしてないんですがっっ
この台詞を引用に選んだのは、今の私にトールさんと同じコトを言える自信が、はっきり言って無いからだ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(双葉社)
感想投稿日 : 2015年4月10日
読了日 : 2015年4月10日
本棚登録日 : 2015年2月10日

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