トナリはなにを食う人ぞ ほろよい (花とゆめコミックス)

著者 :
  • 白泉社 (2018年9月5日発売)
4.08
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本棚登録 : 224
感想 : 7
5

待望の新章
ふじつか先生だけじゃなく、続編の執筆にゴーサインを出してくれた担当さんにもお礼を言いたい
やっぱり、漫画読みの心に響く良い漫画ってのは、描き手だけじゃなく、作り手の努力もあってこそ、世に出るんだな
一漫画読みとしちゃ、感謝しかない
それと同時に、粘った者勝ちなんだな、世の中、と思った
こんだけ、「描きたい」オーラを長々と出されてしまっては、担当さんも首を縦に振るしかなかったんだな
けど、それは英断だった、と思っているはずだ、担当さんは
第一部よりも、間違いなく、面白くなっている。正確に言えば、糖分が増している
イチャつきの強めな恋愛漫画が苦手な人は、クラクラしてきちゃうかもしれないが、その上で、お勧めしたい
“ほろよい”とタイトルに入っている事からも、お酒飲みが解禁になっている
第一部と同じく、美味しそうな料理が紹介されているが、お酒が飲める人間が作りたくなるメニューになっていた
私はカエルだが、このメニューなら、酒が呑めなくても、存分に楽しめる
お酒が入った事で、すずなと瀬戸は、第一部で見せなかった新たな一面が漏れ出ており、より好感度が上がった
この恋×酒×食な少女漫画であれば、『ワカコ酒』(新久千映)、『のみじょし』(迂闊)、『パパと親父のウチ呑み』(豊田悠)、そして、『お酒は夫婦になってから』(クリスタルな洋介)にも負けない作品に成長してくれるだろう。楽しみでしかない
にしても、ほんと、甘々な内容だ
昨今の少女漫画が、その手の描写が大胆になってきているのは承知し、そこも楽しんじゃいるけど、ここまで、描いちゃうか、と驚いた
さすがに、comicアンスリウムやコミックゼロスに掲載される作品とは違い、心のチ〇コが勃つと言えるほどじゃないにしろ、そんなエッチい表現が、作品の味に良い意味での雑味を出していることは言うまでもない
問題は、どこまでセーフになるか、だな。さすがに、断面図は厳しいだろうけど、せめて、おっぱい揉むくらいはOKを出してほしい、担当さんに
どの回も、ほろよい気分になれるが、個人的にお勧めしたいのは、1杯目「蒸し鶏の梅あえ」
レンチンで作れちゃう、蒸し鶏の梅あえがお手軽で美味しいってのも、お勧めポイントだが、それ以上に、瀬戸の狼っぷりがツボった
クレバーなように見えて、大々好きな人と同棲がスタートするってことで、内心ではテンションが高まっちゃっていて、飲酒のピッチが速くなっちゃうって、彼にも可愛い所があるんだな
しかし、すずかは、ホントに、このまま食べられちゃったんだろうか
好きな人が嫌がるような真似なんかしない、とは思うけど、ここまでスイッチが入っている状態で我慢ってのは、結構、キチィぞ
いや、丸見えが恥ずかしいって女性の心理も分かるんだ。けど、一人で処理するとなったら、男としちゃ虚しいっつーか、やるせねぇって
この台詞を引用に選んだのは、瀬戸、抱いて、と思わず、言っちゃいそうになるくらい、キュンッと来てしまったので
反則的に、クサい台詞だ。お酒が入っているからこそか?
でも、こういう台詞が、読み手の心を揺さぶるってのは、皮肉にも自分で証明しちまった
こういう台詞を好きな人に受け入れてもらえる男になれるよう、今後も頑張っていこう

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(白泉社)
感想投稿日 : 2018年11月1日
読了日 : 2018年11月1日
本棚登録日 : 2018年11月1日

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