黒森さんの好きなこと (1) (ぶんか社コミックス)

著者 :
  • ぶんか社 (2014年11月14日発売)
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本棚登録 : 23
感想 : 1
5

「これは!?」と思えるほど、突き抜けてないが、ボチボチと言える程度には面白い
帯に「超不謹慎」と大きく記されているが、読んでみると、案外、そうでもなく、残念っちゃ残念・・・
私自身がブラックだからか、それとも、木箱キユ先生の『ゲスいよ! 花村さん』を読んで、耐性が備わっていたからか
人間、誰でもあるだろう、自分より不運な人を見て、「あ、この人に比べたら、私はツイてる」と一瞬とは言え、安堵しちゃう弱さが。決して、それは悪い事じゃなく、人間らしい点だ。冥ちゃんが人間的に正しい、とは言えないが、その個性には十分なリアリティがあって、話に細いが脆くはない芯を通しているだろう
また、友情ストーリーが作品のメインを占めているので、ほっこりも出来る。普段、厳しい言動をしているからこそ、冥ちゃんの幸に対する素っ気ない優しさが活きている
加えて、やや一方的にしろ、二人に恋愛感情を向けている男子、宇財くんや北山くんの存在も小さくない
今後、カップルが誕生するのか、そこも楽しみにしたい。個人的な意見だが、陰気だけど性根は腐ってない冥ちゃんと、度の越えたポジティブシンキングでタフな宇財くんの相性は性格が真反対だからこそ合うと思う。もし、めでたく(冥ちゃんには不幸の極致だろうけども)カップルになったら、デートはどこに行くのやらw
私的にツボだった話は、そんな二人の距離が、ホント、微妙に縮まる、特別描きおろし『ある日の放課後の話』

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(ぶんか社)
感想投稿日 : 2014年12月26日
読了日 : 2014年12月26日
本棚登録日 : 2014年12月26日

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