けいさつのおにーさん(3) (まんがタイムコミックス)

著者 :
  • 芳文社 (2016年12月7日発売)
4.19
  • (8)
  • (10)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 96
感想 : 9
5

ホント、からけみ先生に対して、申し訳ないな、と言う思いは浮かぶのだ
でも、この表紙を見て、トキメくなって方が無理だろうよ
改めて、腐ってきてるんだなぁ、私、と苦笑い。けど、全員とは言わないけど、この『けいさつのおにーさん』を買っている読み手の半分くらいは、穂刈さんと手塚さんのイチャイチャ目当てじゃないだろうか
二人とも特別な意識は持ってないだろうが、普通の先輩後輩の距離じゃない、と私は疑っている(笑)
まぁ、それは私個人の印象であって、からけみ先生は真剣に、仕事を真面目に頑張る警察官のカッコ良さを全国に伝えたくて、ペンを握っているんだと思う
あくまで、個人の期待に過ぎないが、そろそろ、長野県ではアニメ化に向けて動き出しているんじゃないだろうか。最低でも、グッズは作っているに違ない
警察をメインにした漫画は数多く、その中に名作も多いが、一個人としてはアニメで見るなら、アクションやサスペンスよりも、この作品のような、のんびり、ほんわかとした雰囲気の作品の方が興味を惹かれる
日常の中で起こる、民間人にとっては大事である事件を、地域に密着している警察官が解決に導く、結構に見所があるんじゃないだろうか
つくづく、私らが「退屈」と思ってしまう、代わり映えのしない毎日の平和ってのは、手塚さんと穂刈さんのような警察官が縁の下の力持ちになってくれているからこそ守られているんだろうな
色々と不祥事こそ起きちゃいるが、それでも、汚名を払拭すべく頑張っている、頑張れる警察官がいるなら、期待は捨てなくてもいいだろう
メインの二人だけでなく、他の個性的な警察官の努力も、蔑ろにされずに描かれているトコも、この作品の魅力だ
チャラいけど、ビシッと決める時は決める桜井さんの人気は、この(3)でますます高まっただろう
また、この巻では穂刈さんの弟である薫くんが登場している
これから、この作品はもっと面白くなるな、と期待で胸が膨らむだけのキャラクターである、この弟くん。年齢よりもしっかりしているのだけど、お兄ちゃんが大好きだって事が、言動からひしひしと伝わってくる
どの回も、ほんわかとしつつも、私たちが日々の中で気を付けておくべき事項を押さえてくれているので読みごたえはバッチリ。その中でも、個人的に好きなのは、穂刈さんが伊勢志摩サミットの警備に当たり、警察官としてのスキルを上げただけでなく、人間力も高まった第四話だ
この台詞を引用に選んだのは、手塚さんと穂刈さんのキズナを強く感じたからだ。『ごほうびごはん』(こもとも子)の感想にも綴ったが、この手の継承はグッとくる。相手を尊敬しているからこそ、何気ないコトバも強く印象に残り、最適なタイミングでポンと出るのだろう

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(芳文社)
感想投稿日 : 2017年1月19日
読了日 : 2016年12月8日
本棚登録日 : 2016年12月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする