長年積んでたのをようやく。大唐帝国とか言いながら、漢代からの数百年に渡る中国中世史概説と言っても良い。南北朝時代の頃の北朝の野蛮人ネタ、南朝の内ゲバ文弱ネタはやや一昔前のテンプレ解釈のような趣もあるが、それも含めて偉大な概説として受け取れた。文章も軽快で非常に面白い。時たま同時期ヨーロッパと比較など筆の乗りっぷりは面白いし、流石に大学者の名著。最後には景気循環論の走りもあったり。
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カテゴリ:
中国史
- 感想投稿日 : 2020年6月5日
- 読了日 : 2020年5月22日
- 本棚登録日 : 2020年6月5日
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