町で緑色の鼻にするのが大ブーム。
ルシアは言います「わたしはエリにつくってもらったままのわたしがすきよ」
パンチネロもはじめは同じ気持ちでした。
けれど、、気づけばみんなと同じ緑に、鼻を塗ってもらったパンチネロ。
みんなと同じになれたのが嬉しくて、ちょっぴりとくいな気分にもなった。
それから流行は、緑から赤、オレンジ、、そして紫へ。どんどん変わる流行を夢中になっておいかけるうちに、パンチネロは自分のもとの鼻の色がわからなくなってしまいました。
「わすれるんじゃないよ。わたしはよくよく考えて、おまえたちを、ちがうすがたにつくったんだからね。」…
パンチネロはエリに言われた言葉を思い出し、後悔します。そして本当の自分の心の声にやっと気づきます。
「ぼくたち、もとの鼻にもどりたいの」…
「よし、よし、よく言ったね」
サンドペーパーでエリにこすってもらい、もとの鼻にもどしてもらうパンチネロ。
色んな色を塗り重ねた鼻を元にもどすには、長い時間と痛みを我慢しなくちゃいけなかった。けれど、もとの自分にもどるためには仕方のないこと。
鼻の痛みと、心の痛みでちょっと涙目なパンチネロでした。
ルシアの言葉が心にとまった。
周りの目(評価)をきにせず、そのままの自分の良さに気づくことができたら、ルシアのように流行に左右されずいつも輝いていれるんだなと感じました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
絵本
- 感想投稿日 : 2020年5月31日
- 読了日 : 2020年5月31日
- 本棚登録日 : 2020年5月31日
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