モエタツ、一冊。
母親が今際の際に遺した言葉に導かれ、沼で死んだ弟は事故死か他殺かの真相を探る昭和ミステリ。
どストライクゾーン、入った。
時代を感じ、誰かに常に見つめられているような不穏な空気を感じ、囚われのもどかしい時間を味わい尽くした。
遅々とした時間からの急速な時間、この緩急の付け方も良いし、伏線の回収はまるで盛大にばら撒かれた節分豆を拾うかのよう。
数々の覆しには脳内が燃え立つほど。
そして見事な満足の読後感を用意してくれたカジタツさんに萌え立つ。
口から思わず出る言葉は「今、このミステリが読めて幸せだよ」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年5月24日
- 読了日 : 2022年5月24日
- 本棚登録日 : 2022年5月24日
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