虹色ほたる: 永遠の夏休み

著者 :
  • アルファポリス (2012年3月1日発売)
4.02
  • (38)
  • (34)
  • (21)
  • (3)
  • (3)
本棚登録 : 493
感想 : 48
5

ひと夏の少年少女の物語の一冊。

父を亡くした少年ユウタがタイムスリップしたのは30年以上前の、ダムに沈みゆく村。 

ここでの奇跡的とも言えるひと夏のストーリーはどんな世代にも響く作品だと思う。

消え行く自然環境、理不尽な死、今という時間を生きる尊さ。

物語の隅から隅まで散りばめられた言葉が心にストレートに届くのがたまらなく良い。

大切な場所や命は奪われても、目を閉じればそこには消えることのない思い出があるはず。

そのかけがえのない永遠の思い出が未来へと繋がって行く。

その大切さと希望が温かく伝わる、過ぎゆく夏の日の良書。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月5日
読了日 : 2022年9月5日
本棚登録日 : 2022年9月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする