裏閻魔2 (ゴールデン・エレファント賞シリーズ)

著者 :
制作 : エイ出版社編集部 
  • エイ出版社 (2011年11月15日発売)
3.75
  • (20)
  • (78)
  • (42)
  • (6)
  • (1)
本棚登録 : 301
感想 : 53
4

シリーズ2の一冊。時代は流れ、今作は昭和20年から29年までを描く。終戦後の混乱の中、20歳のままの閻魔は奈津を求めて彷徨う。そんな最中の偶然か必然かのような数々の出会い。この出会いがもたらす苦しみはもちろん、奈津への届かぬ想いもまた更なるもどかしさと苦しさだ。牟田信正の存在の大きさも改めて心に残ったな。渋くてカッコよくて好きだ。惠子の存在もまた大きい。そして子猫の温もりが今は閻魔の心の支えかもしれない。今回はたくさんの血と死を見た巻だったな。ちょっとしんみりしながらドキドキの最終巻へ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年5月1日
読了日 : 2021年5月1日
本棚登録日 : 2021年5月1日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする