シリーズ2の一冊。時代は流れ、今作は昭和20年から29年までを描く。終戦後の混乱の中、20歳のままの閻魔は奈津を求めて彷徨う。そんな最中の偶然か必然かのような数々の出会い。この出会いがもたらす苦しみはもちろん、奈津への届かぬ想いもまた更なるもどかしさと苦しさだ。牟田信正の存在の大きさも改めて心に残ったな。渋くてカッコよくて好きだ。惠子の存在もまた大きい。そして子猫の温もりが今は閻魔の心の支えかもしれない。今回はたくさんの血と死を見た巻だったな。ちょっとしんみりしながらドキドキの最終巻へ。
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- 感想投稿日 : 2021年5月1日
- 読了日 : 2021年5月1日
- 本棚登録日 : 2021年5月1日
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