時を生きる種族 (ファンタスティック時間SF傑作選) (創元SF文庫)

制作 : 中村融 
  • 東京創元社 (2013年7月21日発売)
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本棚登録 : 228
感想 : 27
5

『真鍮の都』(ロバート・F・ヤング)…レトロでロマンティックな一篇。テンポよく読ませてくれた。ちょっとオチに文句の1つ2つ付けたくもなるが、「しょうがないよ、ヤングだもん」とつぶやけば納得。
『時を生きる種族』(マイケル・ムアコック)…そんな馬鹿なと思いつつも、時間というものに関する斬新な発想が面白い。でも一箇所ミスがあるのが残念。時間の概念がないのに、「これで何日かは保つ」という台詞はおかしいよね?
『恐竜狩り』(L・スプレイグ・ディ・キャンプ)…古典的な恐竜ハンターもの。なんで金持ちは大型動物のハンティングにそこまでこだわるのかね?
『マグワンプ4』(ロバート・シルヴァーバーグ)…タイムトラベルものに人種間戦争を絡めたピリッと面白い一作。
『地獄堕ちの朝』(フリッツ・ライバー)…ダークで幻想的な作品。映像で見てみたい。
『緑のベルベットの外套を買った日』(ミルドレッド・クリンガーマン)…一冊の本を通して時間を越えた愛が芽生える、ロマンティックな作品。甘ったるいけど案外嫌いじゃない。
『努力』(T・L・シャーレッド)…ドラえもんのポケットにありそうな道具、それがもし現実に発明されたら…?という硬派な作品。前半の雰囲気は好み。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年5月12日
読了日 : 2014年5月12日
本棚登録日 : 2014年4月28日

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