番士 鬼役伝 (光文社文庫 さ 26-42 光文社時代小説文庫 鬼役伝 1)

著者 :
  • 光文社 (2021年8月6日発売)
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感想 : 6
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鬼役新シリーズが始まりました。
元禄16年(1703年)、5代将軍徳川綱吉の治世。
如月(2月)、赤穂藩浅野家の元藩士が各々の預かり屋敷で潔く死んでいった。
江戸城の城門を守る番士で、御家人の持筒組同心・伊吹求馬が、禅寺の慈雲和尚より授けられた剣で、江戸城に巣くう悪党に挑んで行くと。薙刀の名手で、矢背家女主・矢背志乃と出くわし、志乃に引っ張られて……。

【読後】
鬼役は、31巻。外伝1巻が出版されています。
此度は、将軍の毒味役である御膳奉行・矢背蔵人介が活躍する100年前に遡って、矢背家の初代の誕生を書いた物語がスタートします。
御家人・伊吹求馬は、武骨で、要領が悪いが、剣は凄い。矢背志乃は、凛として、力強く、男勝りです。求馬は、泥臭く、少しうじうじして志乃に影響され引っ張られて行きます。この対比が面白く、鬼役の矢背蔵人介には無い人間味と面白さを醸し出します。
これからが楽しみなシリーズです。

鬼役シリーズ32作目
番士 ― 鬼役伝シリーズ(第2期)1作目
2021.08発行。字の大きさは…中。
2021.09.07読了
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【バックナンバー】
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私は、本を登録するときには、著者名と登録した年(2021)で登録しています。たまにシリーズ名でも登録もします。例えば「風烈廻り与力・青柳剣一郎」などです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2021年9月7日
読了日 : 2021年9月7日
本棚登録日 : 2021年9月4日

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