山際淳司にしか描けない「野球」があるように増島みどりにしか描けない「サッカー」がある。攻守のどちらに比重を置くかを考えた場合、守りから固めてゆくのがスポーツの鉄則ではある。ただあまりに攻めのバリエーション、点を取るための準備が少なかったということが良く分かる。カズを心の拠り所にするベテランと、彼をRespectしつつもビジネスと割り切る世代と、理論武装で選手を掌握しようとした監督。当人達の心の持ち様、揺れ様が日本サッカーの黎明期の姿と重なる。
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カテゴリ:
サッカー
- 感想投稿日 : 2012年1月12日
- 読了日 : 2012年1月12日
- 本棚登録日 : 2011年12月28日
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