大日本帝国憲法

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  • 青空文庫 (1998年12月14日発売)
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笑った。何ナンだよ、コレは?

『チンソソウノイレツヲウケ万世一系ノ帝位ヲ践ミチンカ親愛スル所ノ臣民ハ即チチンカ祖宗ノ恵撫慈養シタマヒシ所ノ臣民ナルヲ念ヒ其ノ康福ヲ増進シ其ノ懿徳良能ヲ発達セシメムコトヲ願ヒ又其ノ翼賛・・・・』

こんなの、誰も読めねーじゃん。
特に、マンガしか読んだことのない麻生太郎には、読めないだろう。
難しい漢字が多すぎるし。
太郎ちゃんて、カトリックで右翼(笑)というワケの分からない立ち位置から考えても、もう、文字が読めなかったんだろうなー、ってお気の毒に思う。
そもそも「日本語が読めない右翼」って、オレには何のことなのか、意味が理解できないけれど。

文章が古いから読めない、というのもあるけど、絶対に、当時の日本人も読めかったはず。
宮武外骨がコレを読んで爆笑し、大日本帝国憲法を全力でおちょくるマンガを掲載して不敬罪でパクられた、という経緯も、しょうがないよね。

憲法って、国民の誰にとっても、最も読みやすい文章をつくるべきなのに、こんな、誰にも読ませない文章で書いてること自体、民主主義というものを理解していない証拠。

日本人って、こういう意味の分からない言葉が好きなんだよ。
遣隋使の昔から中国や朝鮮半島から、明治維新以後はヨーロッパから、第二次世界大戦後はアメリカから、ひたすら外国文化を輸入して拝み続けたために、意味の分からない言葉を崇拝する癖がついてる。

イタリア語やフランス語やスペイン語を使ったレストランとか山ほどあるし、Jポップで使われる間違いだらけの英語とか、法律もふだんの生活の言葉とは異なる異次元の翻訳語だし、保険の契約書だって分かりにくい表現で、しかも読めないくらい小さい字で書かれてるし、安倍バカボンボンが使った「戦後レジーム」だとか、マニフェストとかアジェンダとか、般若心経とか、神主の唱える祝詞とか・・・・・。

たいして難しい内容でもないのに、わざと、分かりにくい言葉を使おうとする。
分からない言葉を有り難がる。

ダメだね。
そういうことやってるから戦争にボロ負けしちゃうんだよ。
もっと中身のあることをやるべきだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治
感想投稿日 : 2013年4月4日
読了日 : 2013年3月13日
本棚登録日 : 2013年3月13日

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