上巻では、ギリシャ・ローマ時代から1900年頃までの統計学の発展の歴史が描かれている。
確率やリスクという概念の発見から始まり、それを人類がどう考えようとしてきたのか、という歴史は、とても面白い。
大著であり、ある程度の統計やファイナンスの知識が前提とされているので、簡単に読めるとは言えないが、人物を切り口としているので、単なる統計の教科書より面白く読める。
本書を読んだあとで、統計学や金融工学のテキストに戻っても良いかもしれない。
[more]
(目次)
【上巻】
1200年以前 始まり
第1章 ギリシャの風とサイコロの役割
第2章 ?、?、?と同じくらい簡単
1200〜1700年 数々の注目すべき事実
第3章 ルネッサンスの賭博師
第4章 フレンチ・コネクション
第5章 驚くべき人物の驚くべき考え
1700〜1900年 限りなき計測
第6章 人間の本質についての考察
第7章 事実上の確実性を求めて
第8章 非合理の超法則
第9章 壊れた脳を持つ男
【下巻】
第10章 サヤエンドウと危険
第11章 至福の構造
1900〜1960年 曖昧性の塊りと正確性の追求
第12章 無知についての尺度
第13章 根本的に異なる概念
第14章 カロリー以外はすべて計測した男
第15章 とある株式仲買人の不思議なケース
未来へ 不確実性の探求
第16章 不変性の失敗
第17章 理論自警団
第18章 別の賭けの素晴らしい仕組み
第19章 野生の待ち伏せ
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
本・雑誌
- 感想投稿日 : 2018年10月12日
- 読了日 : 2011年6月1日
- 本棚登録日 : 2018年10月12日
みんなの感想をみる