"「ねえ、大形くん。ほかに、なにか、準備したほうがいいことない?」
すると、大形くん、テーブルの下から、透明なパックをとりだした。で、おはぎにおはしをつきさすと、パックのなかにぽとり。さらに、もうひとつ、ぽとり。それから、おばさんくさく、手首にまいていた輪ゴムをとって、パックにまきつけて。
「持っていくといいねぇ。」"[p.150]
大形くんと二人でご飯食べてどきどきしてるチョコちゃんかわいい。手をもじもじしてるのかわいい。
"「おねえちゃん、先輩がいってるのは、麻倉くんと東海寺くんのことですよ。」
え?麻倉くんたちが、どうかしたの?
「ベントーベンの絶交の曲で、絶交されちゃったでしょ?先輩は、おねえちゃんが、あの二人との仲直りを願ってるだろうからって、悲願花を用意したんです。」
仲直り?麻倉くんたちと?い、いや、そんなこと……。
「考えてないのか?」
そ、それはそのう、絶交のままっていうのも、なんだけど、べつに悲願ってほど、おおげさなものじゃないし……。"[p.298]
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
新書本
- 感想投稿日 : 2015年3月6日
- 読了日 : 2015年3月6日
- 本棚登録日 : 2015年3月6日
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