北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし 3

  • 宝島社 (2016年3月12日発売)
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感想 : 6
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"一瞬、ここには妹は居ないと思った。部屋の中には、赤毛のやや綺麗めな女性しか居なかった。だが、あんなに鮮やかな赤毛を持つのは、うちの妹くらいしか知らない。
もう一度、確認をする。
その刹那、灰色の目が鋭くなった。その眼差しを見て、やっと認めることが出来た。
あのご婦人は、間違いなく妹。髪が伸び、ふっくらと肉付きの良くなったジークは別人のようだった。ドレス姿も奇跡的に似合っている。
そして、自分達は盛大な勘違いをしていることが分かった。ジークは単に実家に遊びに来ただけだったらしい。家族は皆、ぎこちない態度で、ジークとその夫を迎えていた。
それにしても、妹の変化には本当に驚いた。
ジークを見れば一目で分かる。異国の地で大切にされていたのだと。"[p.121_九人の兄による、ジークリンデ観察日記]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年7月20日
読了日 : 2016年7月20日
本棚登録日 : 2016年7月20日

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