“「そういえば、言ってなかったけどさ」
牧生は寿司政の手前でふと思い出した。
「今日のあの、運命の女神とかいうの、嘘だから」
「そうなのか?」
「ああ、おれが自分で動かしてたんだよ」”
少し切ない終わり方。
でも、ハッピーエンド。
中山が、可哀想だった。
「身内」と呼ばれる4人が良い方向に変わっていくのが良かった。
呪われた悪魔の庭と嘘の話。
プラモ好きの寿司屋の息子、早川牧生
美形で悪魔で嘘の、中山りあ
おとなしい性格のパン屋の娘、滝瀬唯
ボーイッシュなコンビニの娘、小暮琴美
口が達者な総菜屋兼洋食屋の息子、梶尾裕貴
大磯とも名乗る、川原ヨシオ
呪いを懐かしむ、浅井操
「君の嘘、伝説の君」から2年後が舞台。だろう。な。
操君が再登場したのには正直驚いた。
というか、だ。
ヨシオまだ出るかヨシオ。
残念ながら休刊になったようだけど。
妹のほうは雰囲気的に上手くいっているのだろうけど。
不思議はそれでもこの町を取り巻く。
色々な者と物と嘘を巻き添えにしながら。
“「ずっとさよならって、わけじゃないな?」
「ずっとじゃない」
帰るべきところへ、私たちが帰って……今日のことを忘れなければ、また会える。
「忘れない」
「うん」”
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文庫本
- 感想投稿日 : 2008年10月15日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2008年10月15日
みんなの感想をみる