あらためて、今この本の影響を考える。
夏葉社さんの提言から始まったこの会議、そして刊行本は、これからの本屋を考える人たちの一歩を確実に歩ませているように思う。
新たに古書店を始めた店主、同じように一人出版社を始める人、長く勤めた大型店舗の閉店に伴って退職し書店の立ち上げを模索する書店員、長い間京都のセレクト書店の店主として勤めた堀部さんの新しい動き。
この本が出た当時、こうした議論はもう過去に何度も繰り返され、その度にたち消え、流れに抗うことなく衰退していく、その繰り返しの始まりと思っていた。
でも、今回のこの動きは、本当になにか新しいムーブメントを感じさせる。
夏葉社さんの本は、本当に売りたい、読みたいと思わせる本ばかりだ。
こうした本が一部の読書家たちのあいだで、新たに認知されつつあるように思う。
単に危機を煽るだけでなく、希望を見いだし、大きな流れに抗う動きを実際に産み出している。
今後のことはまだ分からないし、楽観視できる状況下ではないけれど、「本屋会議」はもしかしたら、そうした時代の転換点を象徴する一冊になるかもしっrない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年7月29日
- 読了日 : 2015年3月18日
- 本棚登録日 : 2015年1月8日
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